以前、デザインや広告制作もしていた僕は、会社員として勤務していました。

僕たちの仕事は、勤務時間だけで稼働するという事が難しい仕事です。

広告のデザインを考えること、イメージすること　などを勤務時間だから考える、 勤務時間外だから考えない。という風に切り分けることが難しいという意味です。

勤務時間だから会社にいる自分と、広告のアイデアを考えている会社外での自分の時間は どう割り切ればいいのか。そんな疑問がありました。

そこで当時から思い描いていた働き方は、在宅勤務。

働き方について、以前は「フレックスタイム導入」とか「SOHO」などという言葉が 流行っていました。

最近だと「テレワーク」。 定義は「IT 技術を駆使して場所・時間を自由に使った柔軟な働き方」だそうです。

今はあらゆるツールを使いこなせば、在宅、モバイルワーク、サテライトオフィスなどで 仕事が可能です。

そうなれば、時間の効率、場の効率、費用の効率　など、働く側にも、企業側にも、 様々な功を奏する良さが生まれるかもしれません。

また一方で、仮にテレワークを実施したとしたら、会社という組織でのスタッフ間の コミュニケーションはどう図って仕事をするのかという課題もあります。

その場を共有することや、顔を突き合わせての話し合いも、大切な時間だと考えるからです。

僕たちの仕事は、それに関わるスタッフがその場にいて動かすという生産ラインのような仕事 ではありません。

クライアントのその先のカスタマーを動かすアイデアと、活動を実践する戦略をそれぞれ関わる スタッフから引き出し、創り上げていくことが重要です。

IT によって、働き方が多様化している時代だからこそ、オンオフをその人にゆだねてみるのも 大切なことなのかもしれません。

仕事も、人生も、その人のものなのですから。。

（109）

１０９さんプロフィール

広告、クリエイティブに携わって数十年。 現代美術を主とするアーティストであり、グラフィックデザイン、クリエイティブディレクター、キュレーターなど、各種プロモーションの プランナーとして企業広告、販売促進企画に携わり活動。