いい製品は、気持ちよい仕事から生まれる。
実はいま、5社の企業に出資していまして。
知られると、社員たちや家族たちにバッシングを受けそうですが。
これ、クラウドファンディングの話なのです。
ご存じのように、クラウドファンディングとは自社(または個人)のアイデアをプレゼンし、賛同者を集めるもの。出資の仕方と、還元方法を提供し、ともに成長していきましょうというシステムです。
クラウドファンディングが一般的に聞くようになったのは2010年前後だと思いますが、現在のように、わかりやすいプロジェクト(製品など)に楽しみながら出資できるようになったのは最近のことだと思います。
出資しているひとつがこれ、
https://www.makuake.com/project/mabeee/
(現在終了)
既存の乾電池に特殊なカバーを装着するだけで、その製品がスマホによってリモコン化するというもの。
実にわかりやすい、おもしろい。孫たちと夢中になって遊んでいます。
この製品にも言えることですが、ヒットはなにもゼロからの発明に限らないということ。
いまや、街に出ればほとんどの若者がイヤホンで音楽を聴いているか、メールをしているか、ゲームをしています。
これまでは、なかなか屋外でできなかったもののほぼすべてを行っています。
屋外に音楽を持ちだした最初は「SONY ウォークマン」です。様々な音楽界の仕組みに寄って、そのアイデアはiTunesに受け継がれることになったのですが。
では、音楽の再生に目を向けますと、
・レコード・CD・DAT・CD-R・DVD・HDD・BD・SACD・HI-RES…と、より原音を滑らかに再生しようと進化(または増幅)しています。
これらを再生しようとすると、お金がいくらあっても足りません。ですから、音楽に関していうと、その人のライフスタイルにあった聴き方と音質であればいいのです。
話を少し戻しますと、現在ヒットしている技術とは完全なるオリジナルではないということ。先ほどの乾電池リモコン「mabeee」だって、リモコン内蔵の玩具を開発しているわ
けではないのです(ここ、大事です)。
多くの電気メーカーは、音楽端末も玩具やゲームもカタチありきで売ろうとします。
考え方は間違っていませんが、
キャラや電池はメーカーさんでどうぞ。私たちがその後リモコンにしてしまいますから、という発想が受け入れられたりします。
音楽そのものも同じ。
再生させる末端に固執せず、お好きな再生機でどうぞ、私たちは音楽を選択しやすい環境と、なんなら素敵なオーディオ(音源と再生)もご紹介しますから、という発想が近頃は
先行しています。しかもこちらは、音楽を生みだすアーチストも豊かになっていただくという特典付き。
だって音楽こそ、工場では生まれませんものね。外すことのできない大事なコンセプトです。
というわけで、大きな工場は持たず、生産は分散させ、暮らしを快適にさせる製品を研究開発する。そういうことに出資する心地よさにちょっとだけはまっています。
私たちのサービスも、現状の「当たり前」から「自由な開発」に、ちょっと目線を外していいのかも知れませんね。
109さんプロフィール
広告、クリエイティブに携わって数十年。 現代美術を主とするアーティストであり、グラフィックデザイン、クリエイティブディレクター、キュレーターなど、各種プロモーションの プランナーとして企業広告、販売促進企画に携わり活動。